リウマチの標準治療（１０）
関節リウマチに対する生物学的製剤各論Ⅱ
関節リウマチ・膠原病の治療で使用する生物学的製剤について
トシリズマブ（アクテムラ）：（遺伝子組換え）注射液
抗ヒトインターロイキン6レセプターモノクローナル抗体製剤で炎症性サイトカインとよばれるインターロイキン6の働きを抑える目的です
- 用法・用量
- 関節リウマチ、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎：トシリズマブ（遺伝子組換え）として１回８ｍｇ／ｋｇを４週間隔で点滴静注する。
- ２．全身型若年性特発性関節炎、キャッスルマン病：トシリズマブ（遺伝子組換え）として１回８ｍｇ／ｋｇを２週間隔で点滴静注する。なお、症状により１週間まで投与間隔を短縮できる。
- 効能・効果
- 既存治療で効果不十分な次記疾患：関節リウマチ（関節の構造的損傷の防止を含む）、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、全身型若年性特発性関節炎。
- ２．キャッスルマン病に伴う諸症状及び検査所見（Ｃ反応性蛋白高値、フィブリノゲン高値、赤血球沈降速度亢進、ヘモグロビン低値、アルブミン低値、全身倦怠感）の改善（但し、リンパ節の摘除が適応とならない患者に限る）。
- 投与の問題点
- 高価であること
- 免疫系、骨髄系の異常がでる
- 長期的影響は未確定
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