関節リウマチ医学最新ニュース(56)
関節リウマチの生物学的治療の副作用 アナフィラキシーについて
アナフィラキシー(ショック)とはアレルギー反応が即時に起こり、かつ全身症状(湿疹、血圧低下、呼吸困難)を起こすものです。生物学的製剤の中でもレミケードはマウスの蛋白質を25%含んでいる(キメラ抗体といいます)ために、異種たんぱく質としてアナフィラキシーが起きやすい特徴があります。
当研究所に相談される方からも、生物学的製剤の注射後に湿疹や血圧低下によるふらつきなどを経験されているという報告がたくさん寄せられています。
特に、一定期間生物学的製剤を投与されたのち、一時休薬したのちに再開するとアナフィラキシーの発症率が非常に高くなることは確認されているようです。
アナフィラキシーは注射前に皮下テストをすると予測しやすくなります。皮下テストで局所反応がでた場合は、アナフィラキシーをおこす確率が高くなりますので注意が必要です。