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ドクターに聞きたいQ&A(関節リウマチについてQ1〜Q5)

関節リウマチでお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。

Q1.関節リウマチで治療中ですが、妊娠可能でしょうか?

A.妊娠は可能ですが、以下の条件つきです。
抗リウマチ薬や抗がん剤のメトトレキセート(リウマトレックス)、免疫抑制剤(医イムラン、エンドキサン)などを使用していない。あるいは、使用していても妊娠と分かった時点で、比較的安全なステロイドに切り替えられる状況であること。したがって、脳や腎臓、心臓などの内臓に障害があり、妊娠のために悪化する危険がある場合も母体の安全上妊娠は勧められません。

Q2.妊娠すると関節リウマチの症状が良くなると聞きますが、本当でしょうか?

A.一般的に関節リウマチの症状は、妊娠中は良くなって、出産後悪くなると言われています。これは妊娠中にエストロゲンというホルモンなどのホルモンが増え、これが免疫のシステムに何らかの影響を与えているとされています。

Q3.母乳で育てたいのですが、授乳しても大丈夫でしょうか?

A.授乳を通して、母体の医薬品は乳児に移行します。妊娠初期の胎児と比べれば、乳児に対する医薬品の影響は小さいといえますが、免疫抑制剤(イムラン、エンドキサン)、抗がん剤のメトトレキセート(リウマトレックス)、安全性の確認されていない抗リウマチ薬を服用の場合は、授乳は禁忌です。どうしても母乳で育てたいという場合は、これらの医薬品を服用しないことが前提となります。日本には、現在公的な医薬品の胎児危険度分類が存在しません。
そのため主にアメリカの食品医薬品局(FDA)の分類(以下FDA分類)に基づいて評価しています。A〜D、Xの5段階に分類されています。それぞれの分類を簡単に記述すると

  • A:対照試験で危険なし
  • B:ヒトにおける危険の事実がまだ確認できていない
  • C:危険は除外できない
  • D:危険の可能性がある(リスク/ベネフィットを勘案すべし)
  • X:禁忌(明らかに催奇形性が認められる)

となります。一覧表を転載しますので、参考にしてください。
(日本医事新報 No.4203 ,2004年参考)

薬剤 FDA
分類
奇形 子宮内
発育不全
新生児
長期合併症
授乳
ステロイド薬 白内障 免疫抑制 20mg/日以上は
4時間あける
イムラン 散発 染色体異常 禁忌
エンドキサン 骨髄抑制 禁忌
メトトレキセート 染色体異常 禁忌
シクロスポリン 免疫抑制 禁忌

Q4.どのような時に中絶しなければなりませんか?

A.目安として、それぞれの膠原病で障害されている器官の働きが悪化して、母体が危険と判断されるときです。たとえば、SLEであれば脳や腎臓の機能が悪化したときです。

Q5.リウマチ因子が陽性なら関節リウマチの可能性は高いのでしょうか?

A.リウマチ因子は関節リウマチだけで陽性になるものではありませんので、これだけで関節リウマチと診断はできません。膠原病、肝炎、感染症などでも陽性になります。健常人でも数%は陽性となり、加齢とともに陽性率が上がります。逆に言うと、リウマチ因子がマイナスでも関節リウマチの可能性はあります(約20%)。

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