関節リウマチ医学最新ニュース(43)
関節炎注射で痛み、はれ メーカーが自主回収
関節の腫れ、痛みに整形外科では関節内ステロイド注入をします。しかし、その後痛みがとれるどころか悪化する人がいます。
関節リウマチなどの関節炎治療に使う合成副腎皮質ホルモン剤の注射を受けた後、投与部位のはれや痛みを訴える患者が過去約2カ月間に50人と相次ぎ、製造販売元のブリストル・マイヤーズ(東京)は2009年3月23日までに、製品の自主回収を始めたようです。
この薬は「ケナコルトA皮内用関節腔(くう)内用水懸注」「ケナコルトA筋注用関節腔内用水懸注」(一般名トリアムシノロンアセトニド注射液)。
人工ステロイドは私たちが体内で産生するステロイドとは違いますので、思わぬ副作用が現れるのは仕方ないでしょう。関節リウマチなどの膠原病の関節炎の方には、関節内であってもステロイドの注射は勧められません。