現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
関節リウマチで急激な関節痛が起こった場合
- (症例)
- シェーグレン症候群、関節リウマチ歴15年の40歳の女性。左肩が3日間急に腫れて痛くなった。検査の結果たしかに、左肩の関節の炎症が進行している。医師は関節リュウマチの増悪と判断し、ステロイドを増量したが、軽快せず全身に紅斑が認められた。
- (経過)
- 今回、医師は関節リウマチの悪化と考え、ステロイドを増量したようですが、症状が軽快しないばかりか、全身に紅斑が出てきました。関節液を抜いて調べて頂くようにお願いしたところ、黄色ブドウ球菌が認められました。しかし、全身に紅斑が認められたことから、淋菌による関節炎も疑い、他の部位(頸部、咽頭、直腸、尿道)を調べたところ淋菌が確認されました。
- (確定診断)
- 淋菌、黄色ブドウ球菌による感染による関節炎
- (解説)
- まず関節リウマチなどの関節の炎症を起こる膠原病と診断されている場合でも、一つの関節だけの炎症が認められた場合は、感染による関節炎を疑って関節液を調べなければいけません。
関節リウマチや膠原病ではウイルス・細菌の明らかな感染が認められない(というか検出できない)のですが、このケースのように明らかにバイ菌の感染が関節炎を引き起こすことがあります。
また食中毒で有名なカンピロバクターやB型肝炎ウイルスでも関節炎が起こります。すでに関節リウマチなどの膠原病と診断されていても、一つの関節だけが腫れてきたりした場合は、感染性の関節炎の可能性があるので注意が必要です。
関節リウマチなどの膠原病では、もともと免疫力の低下があり、ステロイド、免疫抑制剤などの長期投与でさらに免疫力が下がっています。したがって、今回のケースのように二次感染も起こしやすいので注意が必要です。
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