リウマチの治療・症状でお悩みの方へ

現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。

関節痛はどのような病気で起こるか?

関節リウマチを含む膠原病のほとんどで関節の炎症が起きます。

しかし、関節が痛む、あるいは体がこわばるといった症状が続いているのに関わらず、病院の検査で関節リウマチや他の膠原病と診断されないケースでご相談を受けます。多くは関節リウマチなどの膠原病なのですが、中にはそれ以外の疾患の方もおられます。

関節の炎症の見分け方についてお話したいと思います。

次の5つの質問でだいたいの見当がつきます。

  1. (1)どこの関節が炎症を起こしているのか?
  2. (2)急に起こったのか、慢性的なのか?
  3. (3)関節以外の症状があるか?
  4. (4)炎症反応があるか?
  5. (5)炎症はどのようなものか?

それでは5つのポイントについて説明していきましょう。

1.左右対称で多くの関節が痛む場合は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)が考えられます。左右対称でも膝だけ、あるいは肘だけという場合は、痛風や菌血症に伴う関節炎が考えられます。右から左か片方だけの場合は、変形性関節症が考えられます。関節の炎症が移動する場合は、リウマチ熱、淋菌やライム病などの感染症が考えられます。

2.慢性的な痛みは、変形性関節症、関節リウマチなどの膠原病に特徴的です。急に起こった痛みは痛風や菌血症に伴う関節炎が考えられます。

3.膠原病では関節以外に他の臓器の合併症が認められます。以下に代表的な疾患の症状をあげます。
全身性エリテマトーデス(SLE)では、肺(胸水貯留)、腎臓(タンパク尿、腎不全)、中枢神経症状(脳卒中、性格変化)、皮膚(蝶形紅斑、光過敏)、血液(貧血、血少板減少症)
シェーグレン症候群では、ドライアイ、ドライマウス、耳下腺腫脹
強皮症では、皮膚硬化、レイノー現象(指先が白くなる)
ヴェゲナー肉芽腫では、上気道炎症(副鼻腔炎、鼻炎)、下気道炎症(喀血)、腎臓(タンパク尿、腎不全)が認められます。

4.関節の炎症(腫脹、発赤)がなければ、変形性関節症です。

5.朝のこわばりが1時間以上続く(6週間)場合は関節リウマチです。

以上のように「関節が痛む」といっても単なる変形性関節症(加齢やスポーツで起こる)から関節リウマチや他の膠原病、菌血症による関節炎、痛風までいろいろな病気があります。

このうち変形性関節症以外は、サイトカイン、コラーゲン溶解酵素などによる炎症の拡大が病状の進行に関与しています

リウマチの症状(1) (2)(3)(4)

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