現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
関節リウマチ医学最新ニュース(34)
リウマチ、膠原病疾患では甲状腺機能検査を
リウマチと甲状腺との関連性を示す1つの例としてはリウマチ疾患とされる線維筋痛症があります。眠気,睡眠障害,抑うつといった線維筋痛症の症状は、甲状腺機能低下症の症状と酷似しています。また、いずれの疾患も閉経後女性で好発します。
線維筋痛症患者の40%以上では,甲状腺自己抗体である抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)抗体が検出されます(ただし,その場合,必ずしも甲状腺機能障害を発現するとは限りません)。しかし,甲状腺機能低下症が認められる場合には,治療を行うことにより,線維筋痛症の症状が改善するばかりか,完全に消失することもあるようです。
関節リウマチ(RA)の場合も同様に,甲状腺機能低下により症状が増強することがあるようです。そのため,関節の炎症の悪化時には必ず甲状腺機能の低下をチェックした方が良いかも知れません。
実際、レボチロキシンナトリウムによるホルモン補充療法でリウマチの関節痛などの疼痛が緩和されることも多いという事実があります。
一方、甲状腺機能が亢進するバセドウ病患者では,特定の所見が認められないにもかかわらず治療が必要なほどの関節痛を生じることがあります。その理由としては甲状腺機能が亢進することで代謝が上がることによるミトコンドリアのフリーラジカル産生が関節に炎症を起こしている可能性が考えられます。
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