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現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。

関節リウマチ医学最新ニュース(25)

関節リウマチの進行に〜抗RANKL抗体denosumab〜治療が有効(骨びらんの進行を抑制)

膜結合性サイトカインのNF-κB活性化受容体リガンド(RANKL)は,破骨細胞,同前駆細胞上に存在する受容体RANKと結合して破骨細胞の分化・活性化を誘導し,骨吸収を促します。

ライデン大学医療センター(オランダ)リウマチ科のDsire van der Heijde教授らは,RANKLに結合してその作用を阻害する完全ヒト化抗RANKLモノクローナル抗体denosumab治療が関節リウマチ患者の骨びらん進行を抑制することを,北米で実施されたプラセボ対照第 II 相試験で確認しました。

対象は,(1)罹病期間24週以上(2)メトトレキサート(MTX)安定用量(7.5〜25mg/週)で 8 週間以上加療中(3)腫脹関節数 6 以上の活動性RA(4) 3 か所以上の骨びらんが存在するか,C反応性蛋白(CRP)≧2.0mg/dLかつ抗シトルリン化蛋白(CCP)抗体陽性−などの条件を満たす関節リウマチ患者227例(8週以内の生物製剤使用,グルココルチコイド>15mg/日の使用例は除外)。

180mg群では単回投与で有意な骨びらん進行抑制が得られることが判明しました。 X線所見による修正Sharp骨びらんスコアも,プラセボ群に比べてdeno-sumab 60mg群では12か月後,180mg群では 6 ,12か月後の両時点で有意に低値を示しました。

一方,修正Sharp関節裂隙の狭小化スコアはdenosumab両群とも 6,12か月後のいずれの時点においてもプラセボ群と有意差はなかったようです。軟骨のターンオーバーの検討からは,骨粗鬆症での検討に基づく今回の用量・投与期間は,軟骨の維持に十分でなかった可能性が示唆されました。

12か月後のACR改善度については, denosumab両群とも20%改善(ACR20),50%改善(ACR50),70%改善(ACR70)の有意な改善は認められませんでいした。一方,denosumab両群ではプラセボ群に比べ,6,12か月後に腰椎,大腿骨近位部の骨密度が有意に増加したということです。有害事象の発生については,3 群間に有意差は見られなかったといいます。

今回の破骨細胞だけを抑える治療ては、炎症自がは続くためになかなか関節リウマチの症状は改善されないでしょう。

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