現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
関節リウマチ医学最新ニュース(21)
関節リウマチに対して寛解導入抗リウマチ薬の単独療法の治療果はいずれも同程度
米国では、関節リウマチ治療薬としてステロイド、レフルノミド(アラバ:免疫抑制剤)、メトトレキセート、スルファサラジン、エタネルセプト、インフリキシマブ、リツキシマブなどが使用されています。
そして米国リウマチ学会では、診断から3ヶ月以内に上記のどれかの医薬品で治療することを推奨しています。ただ、この医薬品は軽症から重症の副作用があります。
関節リウマチの成人患者に対する抗リウマチ薬(DMARD)療法の有用性と安全性を比較するため、米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)は1980年から2007年9月までの成人を対象とした研究の英語の報告論文を全て検索して、結論を導きました。
その結果は、
@関節リウマチの成人患者に対して、最新治療薬の生物学的製剤も含めて抗リウマチ薬の単独療法で特に優れているものはない。
Aメトトレキサートの単独療法より生物学的製剤(抗腫瘍壊死因子)の単独療法の方がX線画像の転帰が良好であった。しかし、米国リウマチ学会(ACR)の奏効基準による20%改善、50%改善、70%改善といった臨床的転帰に重要な差は認められなかった。
Bメトトレキサートまたは生物学的製剤による単独療法より生物学的製剤とメトトレキサートとの種々の併用療法の方が、臨床的奏効率および機能的転帰の改善という点で有効性が高かった。単独療法に反応しなかった患者は併用で治療した場合の方が奏効率が高かった。
C生物学的製剤および合成抗リウマチ薬の使用によって生じた短期的な副作用はは数および種類とも同様であった。しかし、生物学的製剤については、まれではあるが重篤な有害事象の差について確定的な結論を出すにはエビデンスが十分ではなかった。 (Ann Intern Med. Published online November 19, 2007.)
というものです。
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