現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
関節リウマチ医学最新ニュース(2)
関節リウマチの病因に一酸化窒素(NO)が関与している可能性
関節リウマチ患者さんには95%近くが共通の遺伝子(DNA)配列が存在します。
この同じ遺伝子配列を持っている人は、一酸化窒素(NO)の産生が高く、これが関節の炎症に関わっているのではないかという報告がなされました(Arthritis and Rheumatism, 2006)。
一酸化窒素(NO)は、細胞を自殺死させるアポトーシスの過程を抑制します。
関節リウマチ患者さんの関節表面の細胞には、このアポトーシスの抑制(細胞死への抵抗)が共通に認められるようです。
抗リウマチ薬や漢方の副作用で肺炎
医薬品の副作用として致死的なものに間質性肺炎があります。間質性肺炎の症状は、たんを伴わない咳、息切れ。現在、間質性肺炎を引き起こす薬剤として抗がん剤、抗リウマチ、漢方薬など10種類以上が報告されている(読売新聞2006年5月)。
その中でも特に症状が急に悪化するのは抗リウマチのレフルノミド(商品名:アラバ)と抗がん剤のゲフィチニブ(商品名:イレッサ)。発症者のうち亡くなった割合はレフルノミドが36%,ゲフィチニブが39%にもなる。ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)は、肺がんの治療薬として華々しく登場したが、その延命効果がないことが2007年に正式に厚生労働省から報告されました。
これらの薬剤による間質性肺炎は投与開始3ヶ月以内の比較的早期に発病する傾向が強いことが分かっています
抗リウマチ薬で生物学的製剤という新薬の登場が相次いでいます。この新薬の承認では欧米の臨床試験結果を参考にするケースが増えています。これは日本では大規模な臨床試験が困難なことと試験をバックアップする欧米の製薬会社と経済的スケールの違いがあります。
しかし、欧米人と日本人では薬剤の効果はもとより、副作用の現れ方も違う。欧米の臨床試験結果をそのまま日本に当てはめるのは危険です。
日本は欧米と比べて、間質性肺炎の発症率が抗リウマチのレフルノミド(商品名:アラバ)は106倍である。日本人は欧米人よりこの薬ではるかに間質性肺炎が起こりやすいので注意が必要です。
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