現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
関節リウマチ医学最新ニュース(15)
関節リウマチ発症とDNA分解酵素
一般にウイルスや細菌に細胞内感染した細胞やガン細胞は、自爆させる機構があります。 これをアポトーシスといいます。自爆した後の残骸は、マクロファージで貪食・消化されるのですが、その残骸細胞の遺伝子であるDNAを分解するのがDNA分解酵素(DNase II)という酵素です。
このDNA分解酵素の遺伝子がないマウスでは、ヒトの関節リウマチによく似た慢性多発性関節炎症状を発症するという報告があります(Nature 443 (7114):998,2006)
このマウスの関節では、ヒトの慢性関節リウマチと全く同様に、TNF-α、IL-6などの炎症性サイトカインの発現が見られ、血液中にはコラーゲン溶解酵素(MMP-3)、抗環状シトルリン化ペプチド(抗CCP)抗体、リウマトイド因子が高値を示したといことです。
感染や遺伝子のミスで死滅すべき細胞が、十分消化されなかったとき、この場合は異常細胞の遺伝子であるDNAが分解できなかった場合に、その遺伝子がもとで作られる炎症性サイトカインが関節リウマチ症状発症の引き金になっていると推測されています。
これは、私の関節リウマチ発症の原因仮説とぴたりと一致します。感染した異常細胞やガン化した細胞などの遺伝子から必要以上の炎症性サイトカインが産生されることが、発症に深く関与しているものと考えられます。
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