現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、関節リウマチの症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
関節リウマチ医学最新ニュース(11)
メトトレキサート(リウマトレックス)単剤でコントロールできる早期関節リウマチは3割以下
スウェーデンでの臨床試験SWEFOT(Swedish Pharmacotherapy Trial)のrun-in期間の成績を見る限り、メトトレキセート単剤でコントロール可能な早期関節リウマチ患者は3割に満たないことが欧州リウマチ学会で報告された(SWEFOT試験は、発症から1年未満かつDAS28>3.2の早期関節リウマチ患者を対象に、抗リウマチ薬多剤併用療法と抗TNF療法の有効性と安全性を比較する多施設共同無作為化比較試験である。同試験には493例の関節リウマチ患者が登録、先頃3〜4カ月のrun-in期間が終了したところである。run-in期間の治療は、メトトレキセート10〜20mg/週の単剤治療である。ただし、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と低用量ステロイドについては使用が認められた)。
欧米のリウマチ専門医の多くは、早期関節リウマチ(RA)患者の治療でに最初から抗リウマチ薬(DMARDs)の多剤併用や生物学的製剤による“aggressive therapy”(積極的治療)を行うことを避け、メトトレキサート(MTX)の単剤療法で治療を開始する傾向にある。
大多数の早期関節リウマチ患者の治療には、当初からDMARDs多剤併用や抗TNF療法などの積極的治療を考慮すべきかどうかが、SWEFOT試験によって明らかになるという。いずれにせよ、華々しく登場したメトトレキセート(リュウマトレックス)治療も関節リウマチ患者さんの関節破壊の進行は止められないという報告が多くなっている。
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